オール天栄の「廣戸川本醸ゆうだい21」発売

地域振興農業

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    「廣戸川本醸造ゆうだい21」をPRする内山会長たち

 天栄村ブランド推進協議会(内山正勝会長)は村のブランド米「天栄米ゆうだい21」を使用した日本酒「廣戸川本醸ゆうだい21」を開発し、今月から販売を開始した。米・食味分析鑑定コンクール国際大会金賞米と全国新酒鑑評会金賞酒を生み出す村内生産者のコラボレーションで生まれた酒は、辛口淡麗ながらスッと飲みやすくフルーティーな味わいが楽しめる「オール天栄」の逸品に仕上がった。
 完成記者発表は13日、山村開発センターで開かれ、内山会長のほか添田勝幸村長、松崎酒造の松崎淳一社長、天栄米栽培研究会の斑目義雄会長がPRした。
 天栄米ゆうだい21は天栄米栽培研究会が手掛ける新ブランド米で、甘さや粘り気、冷めても美味しさが維持されるなどの特徴を持ち、米・食味分析鑑定コンクールでは幾度も金賞に選ばれている。
 松崎酒造はこれまでも地元のコシヒカリを使った純米酒「石背」を生産していることから、そのノウハウを活かして本来食用米であるゆうだい21の酒造りに挑んだ。
 原料米はいずれも村産でゆうだい21を80%、酒造好適米・夢の香を20%使用した。水も地下から組み上げた天然の硬水を用いる。アルコール度数は16度、精米歩合は60%まで磨き、特別醸造と呼べるほどに仕上げた。
 松崎社長は「多くの人が手に取っていただけるよう飲みやすく仕上げた。冷でも熱燗でも楽しんでもらえると思う」と自信を見せる。
 添田村長も「コロナ禍で消費拡大を図るため、オール天栄の最高の商品が出来上がった。ぜひ自宅でも楽しんで、明日への活力にしてほしい」と太鼓判を押す。
 ゆうだい21の生産者でもある内山、斑目両会長は「美味しい米をつくるのが我々の使命だが、6次化によりさらなるアピールにもつながる」、「日本一のタッグが実現し、女性からも好まれるお酒が完成した」と喜んだ。
 商品は180㍉㍑入りのカップ酒で、価格は290円。現在は村内の道の駅「季の里天栄」「羽鳥湖高原」で販売しており、今後小売店や隣接市町村にも販路を拡大する考えである。