版画と切画を紹介する作者の宮﨑敬介さん
鏡石町鹿嶋神社の「宮﨑敬介展」は23日まで開かれ、木口木版画21点と切画3点を展示している。初日は宮﨑さんが来社し、多くのファンが訪れ、緻密で繊細な作品を観覧していた。
「観る人に親しまれるような優しい感じを意識している」と解説する宮﨑さんの作品にはネコやトリなどの生き物も多く描かれている。
またその時々の無意識に惹かれるものからインスピレーションを受けた作品も多く、地球の長い歴史の中で絶滅した動物を描いた「しなの」には恐竜博で印象に残り、約1万年前に絶滅したオオナマケモノが登場する。
宮﨑さんは「潜在意識にあるものが作品に現れる」と表現し、一つ一つの作品にはそれぞれメッセージやストーリーがあり、それらを直接的に描くのではなく、観る側の想像力を膨らませるよう意識しているという。また独創性を出すため、先にテーマを決めず日常的に見たもの、読んだものなどからイメージを膨らませて作品を仕上げる。
観覧は午前10時から午後5時まで。入場無料。