勝利を目指して練習に励む選手たち
学校の代表として3年間で積み重ねた練習と思いの強さを競う中体連岩瀬支部総合大会は6月1、2の両日、牡丹台球場や市民スポーツ広場など13会場で12種目の熱戦を展開する。昨年は新型コロナの影響で中止を余儀なくされたため2年ぶりの実施となる。そのため選手らの大会に対する思い入れは例年以上のものとなり、また大会を運営する教諭らも安全な実施に向け心血を注いでいる。
2年ぶりの大会は岩瀬支部大会開催ガイドラインをもとに感染予防を徹底しながら無観客で行われる。
当日は健康チェックシートの提出や試合時間を除きマスク着用の徹底、手指や使用した道具類の消毒などが求められる。また選手同士のハイタッチや握手、大声での応援や会話などを禁止し、種目によっては会場に入れる選手数も制限する。
昨年は緊急事態宣言の発出や感染状況の悪化などの理由でやむを得ず中止となった。集大成を発揮する場を奪われ、悔し涙を飲んだ当時の3年生の姿を見守ってきた大会運営関係者は「今年はあんな思いをさせないよう、少なくとも岩瀬支部大会は実施できるようにしたい」と思いの強さを明かす。
現在も県独自の非常事態宣言が今月末日まで発令されており、決して油断できない状況ではあるが、須賀川・岩瀬地方での感染は比較的落ち着いており、万全の対策をとった上での開催を目指している。
選手たちも力の全てを出し尽くすため、練習に熱を入れる。
このうち稲田学園バドミントン部は女子9人と少人数ながら、義務教育校の特長である学年を超えた結束力の強さを武器に勝利を目指す。
大河原佑衣部長(9年)は「今年4月に参加した県中大会では勝ちに手が届かなかったので、自分たちの練習する姿勢を見直し、全員で本気になって毎日の練習に取り組んでいます。中体連は昨年大会に出られなかった先輩たちの悔しさを糧に、県中大会など上位大会出場を目指します」とさわやかな笑顔と決意の表情を見せる。
なお上位チームが出場する県中大会は16日から市内や郡山など各会場で行われる。
大会種目、会場は次の通り。
▽軟式野球=牡丹台球場、岩瀬グリーン球場▽ソフトボール(1日のみ)=市民スポーツ広場▽バスケットボール=鏡石中▽バレーボール=須賀川三中▽サッカー=鳥見山陸上競技場、同多目的広場▽ソフトテニス=牡丹台庭球場▽バドミントン=岩瀬中▽卓球=中央体育館▽柔道(1日のみ)=市武道館▽剣道(1日のみ)=須賀川二中▽体操(2日のみ)=須賀川二中▽テニス(1日のみ)=天栄室内庭球場(季楽里)