須賀川駅西地区イメージ図を初公表 令和7年度供用開始

その他地域振興行政

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    駅西整備地区の鳥瞰イメージ
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    新駅舎外観イメージ
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    新駅舎内観イメージ

 須賀川市とJR東日本が令和7年度供用開始に向けて着工している「須賀川駅西地区都市再生整備事業」について、東西自由連絡通路と駅西側、駅東側外観、新駅舎内観イメージが21日、市ホームページで初めて公表された。
 同事業は平成22年にスタートし、震災などによる事業中断を乗り越えて、令和元年7月に市とJR東日本との協定締結で実質的なキックオフとなった。
 国の「立地適正化計画」に基づき、整備事業は都市構造再編集中支援事業に採択され、都市機能や居住環境向上に向けた取り組みが総合的・集中的な支援を受け、持続可能で強じんな都市構造への再編を図っていく。
 駅西地区は朝晩を中心に駅利用者と通退勤者により国道4号線とのアクセス部分で道路渋滞が発生し、長年にわたり線路を挟んでの東西地区交流促進と交通環境改善、地域振興が求められていた。
 整備事業は東北本線上を通り東西地区をつなぐ「東西自由連絡通路」をメーンに、国道4号線と駅西地区を結ぶ幹線道路整備、既存道路とのアクセス整備、既存駅舎を観光案内所や公共交通待合所などへのリノベーション、公園整備やロータリー新設、西川中央公園水害・防災整備などを計画している。
 事業メーンとなる東西自由連絡通路は、市の玄関口である須賀川駅を改築し、両地区の行き来を自由にできるようバリアフリーに配慮した整備をする。駅西側にもロータリーを新設し、駅東側の交通混雑の緩和を図るとともに、駅へのアクセスや周辺の回遊性を向上させ、交通拠点としての機能強化を目指す。
 現在は幹線道路整備が進捗中で、道路利用は令和6年見込みの東西自由連絡通路完成後の舗装工事などを経て、令和7年度の通行開始となる見込み。
 公表されたイメージ図では、連絡通路や新駅舎は明るく開放的な空間が広がり、須賀川の玄関口としてだけでなく、新たなにぎわい創出にも期待が高まる。今後の実施設計や関係機関との協議などにより、公表図は変更となる可能性もあり、確定デザインではない。
 また駅を利用する須賀川・須賀川桐陽高生や地元住民、福島大生らによるまちづくりワークショップが定期的に開かれ、事業完了後のにぎわい創出や目指したい駅周辺地域のアイデアを出し合ってきた。
 意見交換により提案されたアイデアはtetteや市役所で公表し、市民からの意見などを募集している。
 昨年は同ワークショップが中心となり、駅前通りを巨大キャンパスに見立てて自由に絵を書くイベントも初開催し、子どもたちの楽しい絵の数々が話題を呼んだ。

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