身の回りの事件・事故に「POLICEメール」で注意喚起

事件・事故

 須賀川署は地域の防犯や交通安全に関する情報を「POLICEメールふくしま」で発信している。
 県警本部を中心に全県下で今年度から始まった無料サービスで、なりすまし詐欺の被害や不審電話等の情報のほか、犯罪、不審者情報、交通事故発生状況、防災情報などについて、希望するエリア(須賀川署管内など)を選択して受信できる。
 登録無料で、専用アドレス(pmf01@uh28.asp.cuenote.jp)に空メールを送信し、返信されるメール内容に沿って情報を入力する。
 直近での内容としては、管内で車上ねらいが発生しているため、注意を呼びかけている。
 発生場所は市内の人通りの少ない道路沿いにある駐車場や空き地で、今年に入って7件の被害が確認されている。
 被害の特徴として、週末に釣りや公園で遊んでいる最中に盗まれたケース、座席の上や足元など外から見える位置においた財布やバッグなどが盗まれた、侵入時にガラスを割られた、30分程度の短時間でも被害が発生した、などが挙げられる。
 防止策として、短時間でも車から離れるときや自宅でもカギは必ずかける、車内に貴重品やバッグなどを置かないなど、狙われないための注意を呼びかける。
 また県内では新型コロナワクチンの接種が進んでいることから、便乗した詐欺の予兆電話が発生している。
 電話は「ワクチン接種の助成は受けていますか」「優先的に接種を受けられます。予約金が必要になるのでお金を振り込んでください」「接種の予約代行をしますので名前や住所を教えてください」などの内容となっている。
 ワクチンは希望する国民全員が無料で接種できる。電話口で予約金を求めたり、銀行口座、自宅にいる時間などを尋ねられた際は詐欺を疑い、会話が途中であっても通話を切断し、家族や警察に相談するなど被害防止が必要となる。
 在宅時でも常に留守番電話に設定し、不審な電話に直接対応しないことも有効とされる。
 なお4月末までの管内のなりすまし詐欺について、被害は発生していない。しかし5月に入り少なくとも1件40万円以上の被害が報告されており、また予兆電話も続いていることから、引き続き警戒を呼びかけている。
 県内全体では4月までに30件4207万円(前年同期比21件2062万円減)の被害が発生している。内訳はキャッシュカードをだまし取るキャッシュカード詐欺盗が15件2641万円、還付金詐欺6件477万円、預貯金詐欺4件484万円、架空料金請求詐欺4件255万円など。
 不審な電話や訪問があった場合は同署(℡75―2121)まで連絡する。

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