クロチクの花と鈴木さん 120年に一度の開花とも言われるクロチクの花
須賀川市山寺町、鈴木昭幸さん(69)宅の庭のクロチク(黒竹)の花が満開となり、話題を呼んでいる。鈴木さんは「初めてみた」と驚きを隠せない様子で、タケが寿命を迎えるときに花が咲くとの説もあり、「コロナも一緒になくなってくれれば…」と期待を寄せている。
鈴木さん方のクロチクは高さ約1・5㍍程度のものと、鉢植えされた小ぶりのものと2種類あり、自宅を建てた50年ほど前から庭で世話をしていたが、「これまで一度も花が咲いたことはなかった」と話す。
15日くらいから花が咲き、陽気に誘われたか、今週に入り2種類約20本全てが一斉に開花した。
クロチクの花は「60年から120年に一度開花する生態を持つらしく、鈴木さんは「一生のうちに一度見られてよかった。次も見られたらと思うが」と笑い、地味ながら可憐に咲き誇る花々を愛おしそうに見つめていた。
クロチクは道路に面した庭の門そばにあり、「興味がある人は自由に見てほしい」とも話している。