コロナ禍の熱中症に気をつけて 定期的な水分補給など対策を

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 最高気温が20度を超える日も多くなり、これから熱中症への注意が必要な季節を迎える。コロナ禍により常時マスクを着用した新しい生活様式が定着しているが、ノドの乾きを感じにくくなるなど熱中症へのリスクが高まる恐れもあることから、意識的な対策が求められている。
 須賀川地方広域消防組合によると、昨年度の熱中症による救急搬送は6月から12月まで107件発生し、うち屋内が65件で屋外の42件を上回った。
 年齢別にみると75歳以上が59件と最も多く、次いで40~64歳16件、65~74歳12件、13~17歳10件、18~39歳8件、1~6歳1件、0歳1件だった。
 当地域の特徴として高齢者がエアコン等の空調を使用しない、農作業の前後に倒れるケースが多い。
 自宅にいる場合は意識して定期的に水分補給し、我慢できると感じてもエアコンを無理せず使用する、農作業などで汗をかいた場合は必ず水分を十分に摂取し、休息をとることが重要になる。
 新しい生活様式に対応した対策として①毎日の体温測定や健康チェックを怠らず、体調が悪いときは自宅で休む②可能な範囲で適度な運動を行い、体力を維持する③屋外で周囲の人と十分に距離をとれる場所では適宜マスクを外して休憩する④マスク着用により喉の乾きに気づきにくくなるため、定期的な水分補給を意識する⑤飲料物はコーヒーや緑茶など利尿作用のあるカフェインを多く含む飲み物を避けるなどの対応が求められる。
 特に熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者に対しては周囲が気を配り、声をかけて予防することも重要となる。
 なお環境省は熱中症のリスクを毎日知らせる「熱中症警戒アラート」の活用を呼びかけている。
 空メールを登録アドレス(t-env@sg-p.jp)に送信するか、ライン公式アカウント「環境省」(@kankyo_jpn)に友だちに追加することで登録地域の危険度を毎朝・夕に受信できる。

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