空港起点に新観光を提案へ

行政

 須賀川ツーリズム実行委員会(委員長・渡邉達雄商工会議所会頭)の「須賀川市で心に残る体験を エアポートツーリズム事業」が、観光庁が選ぶ県内観光促進支援事業の一つに選ばれた。
 観光庁が25日、県内観光を促進する目的で、自然や食材、文化を活かした旅行や体験活動などの企画17件を支援事業に選定した。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故、さらに同処理水を巡る問題で風評被害が観光業を中心に深刻な打撃を与え続けている。
 観光庁は県内の観光資源発掘やPRなどに1事業あたり最大1500万円を財政面で後押しする。
 「エアポートツーリズム事業」は、空港を旅の発着点から「旅の目的地」に昇華させ、空港を起点とした体験型コンテンツを作り、モニターツアーを実施する。
 空港を「朝(サンライズ)」、「昼(アフタヌーン)」、「夕刻(サンセット)」の3つの時間に分けたプログラムを作り、モニターツアーの成果を国内外に発信して、観光需要回復、インバウンドの着地点、チャーター便の誘致につなげたい考え。
 「旅の目的地」とする新たな視点で体験型観光コンテンツを作り、地方空港の新しい利活用の可能性を探る取り組みで、地域観光資源の磨き上げを通して、空港やまちで過ごす時間をクリエイティブに変えるコンテンツを組み立てる。
 また地元食材などを実際に「収穫する」「食べる」などの体験を通じて、震災に起因する原発事故後の「福島の今」を正しく知ってもらうための情報発信にも努める。
 今後は7月頃に実行委員会を開き、コンテンツの原案づくりや資源の磨き上げ、体験型観光コンテンツ作り、モニターツアーと情報発信・プロモーション、実施後の効果測定と分析に取り組んでいく。

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