田んぼアートに苗を手植えする高校生たち
かがみいし田んぼアート実行委員会(和田和久実行委員長)は29日、同委員ら約80人が参加し田植えを行った。
田んぼアートは平成24年に始まり、今年のテーマは「おむすびころりん」で10年目9作目となる。
県の非常事態宣言発令などを受けて、田植え作業は実行委員会を中心に岩瀬農業高生物生産科2・3年生、かがみいしスポーツクラブ、町商工会、遠藤栄作町長、町職員らのみで実施した。
町図書館北側田んぼ(70㌃)を巨大キャンバスに見立てて、丁寧に手植えし、同館4階展望台から眺めた際に立体感を出すため、苗の特質に合わせ全ての色がきれいに見えるように密集度や高さなど植え方にも工夫した。
田植えに参加した岩瀬農業高の萱森勝徳さん(3年)は「コロナ禍で暗いイメージがあるが、田んぼアートで明るい話題を提供したい。将来は祖父の農業を継ぎたい」と話し、慣れた手つきで苗植えに励んでいた。
田んぼアートは6月中旬頃から見頃を迎える見込みで、コロナの状況をみながら展望台への入館人数を制限するなど感染対策を検討する。