9月5日のリニューアルオープンが決まった文化センター
須賀川市の定例記者会見は31日、市役所大会議室で開かれ、橋本克也市長が市文化センターの利用再開について7月1日から使用申し込みを受け付け、9月5日からリニューアルオープンすると発表した。そのほか3日から始まる6月議会の提出議案、今年の凍霜害や県沖地震の被害状況、新型コロナワクチン接種状況、市空き家バンク利用促進制度などを説明した。
市文化センターは耐震補強工事を2年前の7月から着工し、事業費は24億6219万3800円。より安全で快適な施設へ整備が進められてきた。
工事は6月中に完了する予定だが、駐車場工事と再開に向けた準備のためリニューアルオープンは9月とした。初日はセレモニーなどを予定しているが、詳細は決まり次第発表する。
リニューアル後は耐震補強だけでなく、大ホールの座席サイズは幅が50㌢から54㌢へ4㌢広がり、ゆとりを持って座れるようになる。座席カバーは落ち着いたベージュ色で、牡丹のデザインも施すなど、本市ならではのものとなった。座席数は1070席のほか、これまで通り車椅子用のスペース4席分も確保している。
また全トイレの洋式化、洗浄時のタッチレス化、人工肛門・膀胱を持つ人に対応できる多目的トイレも増設し、ユニバーサルデザインに配慮した。
これまで大ホール女子トイレで混雑が生じていた課題を踏まえ、ブースの増設と化粧スペースなども設置した。
新型コロナ対策として、検温サーモセンサーの設置、抗ウイルス対策机・イスの導入、便座除菌クリーナー設置などをして安全・安心を確保する。
駐車場は市文化センターと須賀川アリーナの共用スペースに260台程度、ゆとりを持ち安全に駐車できる環境の整備を目指している。
また思いやり駐車区画も設置する。
そのほか照明のLED化、設備機器、内装の更新、エントランスホールに風除室と自動ドア設置など。
リニューアルオープン後の事業としてクラシック演奏会や幼児劇などを検討している。
橋本市長は「多くのみなさんを2年3カ月もの間おまたせしました。芸術の秋に向けて多くの市民のみなさんにご利用いただければ」とコメントを寄せた。