須賀川市は7月1日の空家バンクウェブサイト開設と物件登録申請受け付け開始に合わせて、「空家バンク登録促進補助金」と「空家リフォーム補助金」制度受け付けを始める。ともに問い合わせは市建築住宅課か空家バンク窓口の都市再生推進法人テダソチマ(代表・大木和彦瑞穂不動産社長)まで。
「空家バンク登録促進補助金」は建築年数が20年以上経過し、2年間以上バンク登録できる物件が対象。空き家の登記費用、室内に残る家財などの処分、クリーニング、敷地内の除草・庭木剪定などの経費を2分の1以内(限度額20万円)補助する。
「空家リフォーム補助金」は、空家バンク登録物件の「購入者」、または「借り主」で、3年以上市に住民登録し居住できる人が対象。内外装仕上げ、台所、トイレ、浴室、洗面所などの改修やリフォームの経費を2分の1以内(限度額50万円)補助する。
市でも少子高齢化や大都市への一極集中などの原因から人口減少が進み、空き家も増加傾向にあるため、空き家の有効活用と移住定住の促進、地域活性化対策の一環としてバンクを創設した。
平成25年度と30年度の調査結果を比較すると、25年度は全住家2万7710軒のうち空き家は2250軒(空き家率8・1%)だったが、30年度は全住家2万9530軒(1820軒増)のうち空き家は2960軒(710軒増)で空き家率は10%(1・9ポイント増)となっている。
バンクは「空き家を売りたい、貸したいと考えている所有者」から提供された情報を集約し、「空き家を買いたい、借りたいと考えている希望者」に紹介する仕組み。
テダソチマは人が居住していない建物(1戸建て・併用住宅・店舗・事務所・集合住宅など)と建物に付随する土地を取り扱い、市はバンク登録とシティプロモーション促進を目的とする。
1月に市と協定したテダソチマの空家バンク事業は市と連携・協力を図り、登録物件の事前調査、物件登録の申し込み、登録物件の売買、賃貸借交渉・契約の代理または媒介、ウェブサイト構築と管理運営、空き家の適正管理などに取り組む。
5月10日に相談窓口を開設、今後は7月1日にウェブサイト開設、8月上旬の物件紹介を目指す。
問い合わせは市建築住宅課(℡88―9151)、またはテダソチマ(テダソチマ(℡94―5600、営業月・火・木・金曜日午前10時~午後5時)まで。