タブレットを使って修学旅行先を調べる生徒たち
天栄村内の小中学校はGIGAスクール構想で児童・生徒各1台配置したタブレット端末の授業や家庭学習での活用が進んでいる。
このうち天栄中は27日、3年生40人が修学旅行の事前学習として、旅行先の山梨県の環境や特産物、歴史や文化などを調べた。
生徒らは穴埋め型のテキストをもとに富士山や富士五湖、郷土料理「ほうとう」などについて、現地の役場や観光協会のサイト、ウィキペディア、イメージ検索などを駆使して回答した。
多くの生徒は早くもタブレットの操作に慣れ、タッチパネルとキーボードを使い分けながら画面とにらめっこし、分からないことがあると友人同士で教え合っていた。
担当教員は「すぐに手軽に検索して調べられるのが利点で今後も資料共有やアンケート機能などで活用したい」とする一方で、「できることの幅が広すぎるため、一つの調べ物に時間がかかる。また多くの情報から子どもたちが選び取る難しさもある」と課題もあげた。
そのほかの学校でもタブレットを活かした学習が進んでおり、大里小では週末に端末を持ち帰り、デジタルドリルに挑戦している。デジタルドリルは一人ひとりのレベルに合わせた問題を提示するため、苦手な分野の克服に効果的とされている。
また湯本小では村や県の魅力を紹介するパワーポイント資料を作るなど、技術を活かしながらのふるさと学習にも取り組んでいる。
調べ物学習などに活用する機会が増えており、村教委は引き続き教員対象の講習会を開きながらICT活用教育をバックアップする。