加藤さんから聖火トーチの説明を受ける児童たち
須賀川市の円谷ランナーズコーチの加藤将士さん(36)=陸上自衛隊郡山駐屯地=の協力による市内小中学校の聖火トーチ巡回展は1日から西袋一小でスタートし、子どもたちがあこがれのオリンピックに目を輝かせている。
加藤さんは3月に行われた聖火リレーの郡山市コースを走った。その際に使用したトーチを子どもたちに見てもらい、約1カ月後に迫った東京オリンピックを身近に感じ、自身の夢を考えるきっかけにしてほしいと市に企画を提案した。
長年にわたりふくしま駅伝須賀川市チームの主将を務め、中学・高校時代の相澤晃選手にも同チームで先輩としてアドバイスしていたほか、円谷ランナーズでは子どもたちに走る楽しさを教え、次代のランナー育成に力を入れている。
「聖火リレーを自分が走れたのも、これまで支えてくれた地域の皆さんのおかげで、恩返しになればという思いだった。子どもたちにはトーチを通じて夢を感じ、また相澤選手も走るオリンピックにエールを送れれば」と思いを込める。
加藤さんからトーチの重さやリレー当日のことなど説明を受けた6年生の本田めいさん、鈴木遼馬君、藤田紗羽さんは「重そうに見えるけど、自分の手で持ってみたい」「自分も相澤選手のように最後まであきらめずに練習をがんばり、いつかオリンピックに出たい」など将来に胸を膨らませていた。
トーチは市内13校を7月19日まで巡回する。