須一中体育館は解体、建て替えを検討 6月市議会開会

行政

 須賀川市の6月議会は3日開会し、24日まで22日間の会期で、今年度一般会計補正予算など議案12件、報告10件について審議する。一般質問は15日から17日まで3日間を予定している。
 開会に先立ち、全国市議会議長会表彰伝達式が議場で行われ、加藤和記議員(71)=5期=に五十嵐伸議長が賞状を授与した。
 橋本克也市長が3月議会後の市政当面の主な事項として、新型コロナ、凍霜害、県沖地震、令和元年東日本台風、空き家バンク、釈迦堂川花火大会などについて報告した。
 主な内容は次の通り。
 ◇新型コロナウイルス▽ワクチン接種=5月11日から須賀川アリーナで集団接種開始。5月末までに個別接種と合わせて6835人が完了し、今月から2回目の接種も始まった。7月下旬までに希望者全員の接種を終了する▽接種券発送=今後は65歳未満に順次発送するが、希望者全員が早期接種できるよう、関係機関と連携強化しながら取り組む。不要不急の外出を控え、事業所や家庭内での感染対策徹底継続など強く協力を求めた
 ◇凍霜害=今後は果実の生育状況を観察し、農業普及所やJAなどと連携し、収量確保に向けた技術支援、被災生産者に対しいち早く支援措置を講じる。市独自の支援がまとまり次第、追加議案として提出する。さらに生産者が意欲を失わず持続可能な営農活動に取り組めるよう被害作物を公共施設で販売するなど市民とともに応援できるような仕組みづくりも検討。ブランドすかがわ推進協議会でも自然災害で被災した農産物の販路確保など調査研究を進め、様々な視点から生産者に寄り添った最大限の支援をする
 ◇県沖地震被災公共施設復旧状況=市内12小学校、6中学校が被災し速やかな復旧に努めた。特に被害が大きかった1小学校、4中学校は調査と設計が完了し、災害復旧工事を行う。甚大な被害を受けた須賀川一中体育館は調査結果を受けて解体、建て替えを検討中で、方針が決定次第、追加議案を提出。大東地域体育館は今月中に復旧工事を発注し年度内の本格供用再開を、並木町運動場は9月中の供用再開を目指す。被害が少ない300㍍トラックは今月5日から利用
 ◇釈迦堂川花火大会=昨年度はコロナ禍と社会経済状況により協賛金収入が見込めないことから実行委員会で中止を判断した。今年度は頑張っている「全ての市民」と「全ての医療従事者等」にエールを送るため、東京オリ・パラ開催期間を避けて10月2日を軸に開催を目指して進める。規模縮小なども視野に入れ、状況に応じた複数の実施方法を検討する。例年と違った実施形態が想定されることから「釈迦堂川花火大会」の名称は使わない