須賀川市子ども会育成連絡協議会(中山雄一会長)総会は新型コロナ禍のため書面決議で行われ、決議内容が2日に公表された。昨年中止した夏季少年健全育成球技大会は2年連続で実施せず、役員協議により今後の事業運営は難しいと判断し、来年度以降も実施しないことを決めた。
夏季少年健全育成球技大会は今年で68回の歴史を持ち、長期休暇中の子どもたちの健全育成と育成会相互の交流促進を目的に毎年夏休みに実施してきた須賀川の夏を代表する子どもたちの球宴として親しまれていた。
ピーク時には2000人を超える少年球児たちが野球やミニバスなどで熱戦を繰り広げてきたが、東日本大震災での中止を大きな転機に、近年の少子化なども相まって、年々参加チームの減少が続いていた。
同協議会は事業継続に向けて、各育成会にアンケート調査を実施するなどしてソフトバレーボールを新種目に加えるなどしてきたが、今年もコロナ禍で昨年度に引き続き大会中止を余儀なくされ、役員協議の結果、今年度をもって事業終了を選択した。
大会予算は前年度からの繰越金などの歳入を全額予備費に計上し、代替え事業を実施する場合は同予算を充てる。
また夏休み期間中に実施してきた一泊二日のキャンプ野外活動「森の冒険隊」は、今年も実施を見送り、代替えとして、昨年に引き続き「工作教室」を実施する。
第61回新春書道展・席書大会は、新型コロナ感染状況をみながら、例年通り須賀川アリーナとtetteを会場に開催する。
議事は昨年度事業、今年度事業計画などを審議し、可決された。
今年度の協議会加盟数は市内60育成会で、六軒、前田川、和田が解散のため退会した。
東日本大震災の際に全国の育成会から寄せられた義援金を財源にした「子ども会活動支援事業」は昨年度、4育成会の県内活動に対し計2万円を支援した。
同事業は平成29年度から実施しており、今年度も引き続き年度内1育成会1回まで、県内活動5000円、県外活動1万円の支援を受けられる。
また今年度予算は事務費・会議費を大幅に減額し、研修費もコロナ禍を受けて各大会や研修会の中止や延期が考えられることから減額した。
問い合わせは市生涯学習スポーツ課内の事務局(℡88―9173)まで。