須賀川署は6月のシートベルト着用強化月間に合わせ、全席の正しいシートベルト・チャイルドシートの着用を呼びかけている。
県内の令和元年度四輪乗車中死亡者25人のうち、シートベルト非着用者は5人で、うち3人は着用していれば救命効果があったものとみられる。
シートベルトを付けていない場合の危険性は大きく3つある。
一つは事故発生時、車内で全身を強打することで、時速60㌔で壁などにぶつかると高さ14㍍のビルから落ちるのと同じ衝撃を受け、全身がハンドルや前席、天井などに叩きつけられる。
また衝突により割れた窓ガラスから車外に放り出される危険性があり、路面に体を強打したり、後続車にひかれたりする可能性もある。
さらに衝突の勢いで後部座席同乗者が前席にぶつかり、前席の人がシートとエアバッグに挟まれ、頭に大ケガをする恐れもある。
正しい着用のポイントとして、3点ベルトはしっかり肩にたるまないよう着用する、ベルトのねじれがないか確認する、バックルの金具は確実に差し込む、背もたれは倒しすぎず、深く腰掛ける。
妊婦は腰ベルトと肩ベルトの両方を装着し、肩ベルトは首にかからないようにする、腰ベルトは腹部の膨らみを避け、腰骨のできるだけ低い位置を通す。
チャイルドシートは子供の成長に合わせ、体格に合うものを使用する。助手席用エアバッグが備わっている場合はできるだけ後部座席でチャイルドシートを使用し、やむを得ない場合は座席を後ろまで下げ、前向きに固定する。
お互いの命を守るため、乗車した全員が正しくシートベルトを着用することが重要であり、同署では意識的な習慣化を呼びかけている。