須賀川市総合交通活性化協議会(会長・渡邉達雄商工会議所会頭)はコロナ禍ため書面決議で行われ、8月2日から中心市街地とあおば町・江持方面を運行する新しい循環バス実証調査について確認した。新ルートはあおば町先回り、中心市街地先回り、通勤・通学時間帯の早回りの3ルートを1日合計8便運行する。
市内は現在、地域公共交通網形成計画に基づき、東西循環バスを運行しており、昨年度(令和元年10月~2年9月)利用状況は東循環バス3万2953人(前年度比7281人減)、西循環バス2万3686人(4049人減)で合計5万6573人(1万1330人減)とコロナ禍の影響を受けて前年度比で大きく利用者減となった。
市は地域公共交通網形成計画の基本方針「各公共交通機関との相互連携や誰もが利用しやすい環境整備による利便性向上」を目指し、具体的な事業実施に向けて、市内循環バス再編(新ルート追加)は2月、あおば町・芦田塚・上江持区・下江持区の4地区町内会など加入全1091世帯を対象に、循環バスの認知度や新路線(あおば町・江持方面)の利用意向、利用希望時間帯などのアンケート調査を行った。
4地区で計555世帯が回答し、回収率は50・9%だった。
市内循環バスの認知度は、「利用したことがある」、「知っているが利用したことはない」が合計76・9%で一定数の認知度があることが分かり、あおば町・江持方面の新路線も、全体の68・3%が「利用したい」と回答した。
利用する場合の主な目的は31・9%が買い物、23・9%が通院で、通学9・3%、通勤3・5%などと続く。利用を見込む時間帯は出かける場合は10時台(23・6%)、帰宅時は17時台(20・3%)が最も多かった。
アンケート結果をもとに、循環バス再編について、あおば町・江持方面の実証運行を8月2日から10月29日まで平日のみ62日実施する。
運行ダイヤは1日8便で、須賀川駅前発着で、「あおば町・江持方面」先回り、「中心市街地」先回りの6便と朝晩の通勤通学利用に特化した「早回り」2便を予定している。
利用料金は中学生以上100円、小学生50円、身体障がい者手帳など提示すると、中学生以上50円、小学生30円、同乗する介護者50円となる。
今後は関係機関と協議を重ね、詳細な運行ルートやダイヤ、停留所名称などを決定していく。
また所属団体の異動や改選などにより、目黒幹浩県中地方振興局県民環境部長と吉田大二大東商工会長が同協議会委員に新任した。