JA夢みなみが果樹凍霜害対策支援事業を説明

農業

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    開かれた凍霜害支援事業内容の説明会

 JA夢みなみすかがわ地区の果樹凍霜害に対する支援事業説明会は10日、きゅうりん館で開かれ、県中農林事務所、須賀川農業普及所、市町村担当者、JA職員ら23人が出席した。
 市内の果実被害状況は栽培面積158・45㌶のうち97㌶が被害を受け、1億9566万6000円の被害額となった。
 凍霜害緊急対策事業内容や補助金交付要綱について県中農林事務所農業振興普及部の山口茜、武藤景子両主査が事業実施主体、内容、補助対象経費、補助率などを説明した。
 事業目的の凍霜害は果樹を中心に近年例にない甚大な被害を受け、果樹農家の経営は厳しく、果樹産地の安定生産体制を構築するためにも、令和4年以降の被害未然防止の体制について補助制度で整備を図る。
 補助対象は降霜により30%以上の被害を受けたほ場で、ブランド力強化に向けた安定生産、品質確保を図るために必要な掛かり増し(せん除など)に要する経費を10㌃3万6000円補助する。そのほか補助金交付要綱や事務取扱要領、果樹経営支援対策事業関連、農業経営安定資金の融通などを説明した。
 JA夢みなみの渡辺和邦東部サブ営農センター長は、樹草勢回復用肥料購入、凍霜害発生防止対策の資材購入、病害虫防除などの補助制度を説明した。
 果樹産地強化対策事業は補助率が10㌃3万6000円(予算内での助成)で、ほ場住所と面積、作業内容(せん除、着色管理、病害虫防除)などを記入し、被害率が3割以上のほ場、作業実施後の写真の提出が必要となる。
 防霜ファン及び多目的防災網導入の補助率は施行費として国が2分の1以内、県が4分の1以内、市町村とJAは協議中。対象樹種は日本ナシ、リンゴ、モモ、カキ、オウトウ、ブドウ。申請用紙に樹種、主な品種、設置ほ場住所、ほ場面積を記入し、果樹共済加入書、または収入保険証書の写し、加入確約書を添付する。
 提出先はいずれも各JA支店となる。
 特に被害農家が多かったJA東部支店では14、15の両日午後1時半からと6時半から全4回、凍霜害支援事業説明会を開く。