アリーナ会議室に並ぶ貴重な資料
須賀川アリーナに併設する円谷幸吉メモリアルホール休館に伴う仮設展示は11日からスタートし、東京オリンピック開催期間中を含む9月30日まで、アリーナ応接室に資料を展示、円谷選手が手にした栄光の銅メダルをはじめ、マラソンシューズ、足型、オリンピック出場時のユニフォームなどが並び、郷土の英雄の活躍を顕彰している。
メモリアルホールは資料をより見やすくするため、10月中旬頃まで改修工事を行う。改修後は32平方㍍広くなり、これまで展示できなかった資料も並ぶ予定。再開は3年ぶりに行われる10月17日のメモリアルマラソン大会に間に合わせる。
仮設展示は入り口正面に円谷選手の大型写真パネルを展示し、国立競技場で銅メダルを首に下げ、右手を挙げて声援に応える円谷選手の姿が来場者を出迎える。
周囲の壁には、円谷選手の生涯や後世への影響などを解説するパネルや57年前の東京オリンピックのポスター、外国人選手を置き去りにして東京のまちなかを走る円谷選手の出走写真、オリンピックの賞状などを展示している。
展示ケースには当時の東京オリンピック関連資料として、聖火トーチや聖火台(20分の1レプリカ)、入場券、プログラム、記念メダルのほか、円谷選手にエールを送るため須賀川から東京に駆けつけた後援会の応援フラッグ、トタンのような材質で手作りした応援メガホンなど、当時の情熱をそのままに保存したような貴重な資料を見ることができる。
そのほか円谷選手直筆の練習ノートや練習シューズなどが20代の若者であった英雄の等身大の姿を想像させる。
入場無料、開館時間は午前9時から午後5時まで、休館は月曜日。
問い合わせは市スポーツ振興協会(℡76―8111)まで。