地元に貢献できる薬剤師目指し LasiQで大学生2人が実習

医療

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    先輩薬剤師から指導を受ける須釜さん(右)、石川さん(左)

 須賀川市内などで保険調剤薬局事業等を営むLasiQ(ラシク)は薬剤師を目指す地元出身の大学生2人の実習を受け入れ、地域の未来を担う若者に、現場ならではの患者に寄り添った工夫などを指導している。
 同社では実習指導薬剤師の資格を持つ藤田元社長がチューター(担任)の役割を担い、10年以上前から実習生を年3回受け入れている。
 今回の実習生は奥羽大薬学部の5年生で、須賀川市出身の須釜萌衣さん、矢吹町出身の石川美咲さん。2人は5月24日から11週間のカリキュラムで市内のフジ薬局、サンプラス調剤薬局、すみれ薬局の3カ所を回り、薬局ごとに異なる特徴や工夫点、ルールなどを学び知見を深める。
 現在は大学で学んだ薬剤と現場で取り扱う商品名の違いを確かめながら処方箋に従って調剤したり、先輩薬剤師が患者に合わせて服薬指導する内容を見学したりして経験を積み、今後は実際に患者と対面する実習も予定している。
 薬物の構造や効果が表れる仕組み、薬や化粧品の成分表などから薬学に興味を持ち、薬剤師を目指す2人は「大学で4年間の指導を受け、基本的な知識を身につけたが、実際の現場ではお子さんからお年寄りまで一人ひとりに合わせたコミュニケーションがとても大事で、それを実践している先輩たちの姿にすごいと感じた。患者さんの中には『信頼する薬剤師がいるから』と通う人もおり、そんな関係を自分も築けるようになりたい」と目を輝かせる。
 これからさらに知識や技術を磨き、国家試験合格に向け勉強を続ける。
 「将来はお世話になった地元の役に立てる薬剤師になりたい」と話す2人の表情は明るく、頼りがいのある将来の姿が感じられた。

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