残った大ケヤキに何者かが除草剤 電動ドリルで穴開ける


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    拝殿右側の大ケヤキに開けられた穴

 須賀川市宮先町の二階堂神社拝殿左側の大ケヤキに電動ドリルとみられる工具で穴を5カ所開け、除草剤を流し込むイタズラをした痕跡が見つかった。同町内会は16日、須賀川署に被害届を提出し、今後は防犯カメラの設置も検討している。
 大ケヤキは1カ月ほど前に直径1㌢、深さ約5㌢の穴が開けられているのを役員が発見した。再犯防止のため注意していたが、右側の伐採を前に樹木医の診断を先日受けたところ、北側の枝が不自然に枯れ始めているのに気づき、広げた穴に除草剤が流し込まれたことが分かった。穴の周辺には除草剤のあふれた痕跡も見られ、根っこ回りの下草も不自然に枯れていた。
 樹木医らによると、除草剤ですぐケヤキが枯れることはないだろうが、樹勢が落ちることは間違いなく、数回繰り返されると枯死する危険もあるという。
 吉田会長は「これからも大事に残して行こうとしているケヤキにイタズラはやめてもらいたい」と憤っている。