本店に農作物異常気象災害対策本部の看板を設置
JA夢みなみは14、15両日の降ヒョウにより被害があったため17日、「農作物異常気象災害対策本部」を大町の本店に設置した。
本部長の橋本正和代表理事組合長、副本部長の小室信一、岡部喜市郎両代表理事専務、事務局長の池田浩春営農経済担当常務、佐々木一成常務理事らが、本店入り口に対策本部の看板を設置した。
本部会議では役員、営農部、経済部、関係者ら約20人が出席、橋本代表理事組合長が「JA全域で露地キュウリ、ナシ、リンゴ、野菜など全般に降ヒョウ被害が出ている。露地キュウリは出荷が2週間ほど遅れるなど減収になり、果樹類も4月の霜からさらに追い打ちをかけるような被害となっている。被害を最小限に抑えるため技術の提供、情報交換などを行い、被害農家の救済対策を図っていく」とあいさつした。
災害対策本部は被害農家の救済対策などの目的が達成される日まで設置される。
管内での被害状況は露地キュウリ、ナス、インゲン、新鉄砲ユリ、ナシ、リンゴ、モモなどで被害は186件で面積は62・85㌶、JA全体では13種目94・47㌶の被害と長田勝秋JA営農部園芸課次長が報告した。
また星輝幸県南農林事務所経営支援課長がキュウリのヒョウ害対策として、被害にあった葉や実は摘葉、摘果し、株の負担を軽くし、草勢回復するまで芯は残す。傷んだ部分は殺菌剤のみを散布するなど技術指導を説明、橋本伝示須賀川農業普及所経営支援課長は降ヒョウ被害後の果樹類の管理、野菜の技術対策などを説明した。
最後に長田次長が農業災害対策補助に対して内容や補助率などを説明した。