須賀川市立博物館 震災被害・復興の一端を知るパネル展示

文化

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    震災当時と復興の過程を振り返る資料の展示

 須賀川市立博物館は7月から始まる夏季テーマ展のプレ展示として、東日本大震災で被害を受けた市文化財収蔵庫(北町収蔵庫)の被害状況と復興の歩みを振り返るパネルと史料を1階ロビーに並べている。
 同収蔵庫は旧養蚕事務所を改装し、平成21年から土器類など考古資料、発掘調査図面類、民具類、須賀川市史・長沼町史関連史料などを保管していた。
 震災時の藤沼湖決壊による土石流で多くの史料が流された。
 市学芸員やふくしま歴史史料保存ネットワーク(ふくしま史料ネット)、文化庁文化財レスキュー(東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会)などが合同で複数回にわたり遺物搬出作業を行い、阿武隈川下流域などから発見した史料の保存処理(凍結乾燥後、砂を除去するなどのクリーニング作業)に奮闘した。
 収蔵資料の再整理(再洗浄・照合・再収蔵)は平成26年から28年度にかけ、国の被災ミュージアム再興事業で実施し、紙資料の電子化など後世に残すための対策も図った。
 史料は現在、市歴史民俗資料館内に再建した収蔵庫に保管している。
 今回の展示では被災当時や文化財レスキューの様子を写真で振り返るほか、発見された史料のうち遺跡名のわからなくなった「名無しの土器」などが並び、被害の大きさと、復旧に尽力した人々の活動の一端を知ることができる。
 なお夏季テーマ展「乗り越える 災害と須賀川/古文書整理成果展」は7月24日から始まり、震災から10年の節目にあたり、須賀川で起きた過去の災害に関する史料を展示する。
 観覧料は大人200円、大学・高校生100円、中学生以下、65歳以上、障がい者は無料。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 問い合わせは博物館(℡75―3239)まで。

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