長沼中 伝統のねぷたに色付け作業

文化

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    龍宮城をイメージした送り絵の色付けをする生徒

 長沼中(須藤瑞穂校長)の3年生45人は同校伝統のねぷた制作を5月から始め、17日は下書きを終えた絵に色を付けるなどした。
 今年もコロナ禍で長沼まつりは中止となったが、完成した作品はながぬまラボ(旧屋内ゲートボール場)で参加団体のねぶた・ねぷたと一緒に展示する。
 地域を代表するイベントに生徒が協力して参加することで、中学校生活最後の思い出づくりやふるさと愛を育むことなどを目的に毎年ねぷたを制作している。
 今年も特別講師に奥川洋二さんを迎え、5月から総合学習の時間を使い、夏休み前の完成を目指している。
 鏡絵(表面)と送り絵(裏面)デザインなどを生徒の投票で決め、今年は全員の力を結集し一致協力してあたることを意味する「協心勠力(きょうしんりくりょく)」をテーマにした。
 鏡絵は勇ましい2匹の龍と武将を描き、デザインした佐藤優奈さんは「先輩の絵を見て、かっこいい豪華なものにしたいとイメージを膨らませました。長沼の伝統に残る素晴らしいねぷたにしたいです」と話す。
 送り絵をデザインした小河原柚希さんは「竜宮城をテーマに原画を作りました。クジラがすごくお気に入りです」と話し、女絵を担当した味戸結衣さんは「ねぷたに乗せるのにきれいな女の人が良いと思い、天女を描こうとひらめきました」と説明する。
 絵の下書きは原画をパソコンに取り込み、プロジェクターで大きな紙に投影して描き、現在は、黒の書き割りを終えた部分からロウ入れと色付けを始めている。
 ロウ入れはねぷたに光を入れた時に透けて見える場所で、色付けは薄い色を重ねて濃淡を付け、より色鮮やかなに表現できるように工夫を凝らした。
 生徒らは原画の作者に色の詳しいイメージを確認しながら丁寧に作業していた。

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