フジ電科の工場 大山工業団地に

商業

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    調印した安藤社長(右)と添田村長(左)

 天栄村とフジ電科(本社・神奈川県)の工場等立地に関する基本協定調印式は18日、役場正庁で行われ、ハイテク大山工業団地への工場移転に向け用地を取得する。
 同社はガラスと金属の封着技術を用いて機械製品をあらゆる環境から守るハーメチックシール製品の製造業で、県内には初代社長の故郷である須賀川市岩渕に第1工場を持つ。昭和50年に建てられ、老朽化したことから移転に踏み切った。
 安藤衣素子社長は「大山工業団地は高台にあり水害などの災害に強く、水もきれいで、現工場にも近く、社員の負担も軽減できるなどメリットも大きい。村の配慮も行き届き、一歩を踏み出せたことに感謝している」と期待を込める。
 新工場は面積約2万500平方㍍に、1万500平方㍍で建設する予定で、令和6年4月着工、8年9月操業を目指す。
 現工場には38人が勤務、工場移転に合わせ生産部門で当初10人新規雇用し、将来的には20人まで増やす。
 なお移転・操業後に現工場は廃止する。
 大山工業団地は約15万2000平方メートルの敷地のうち、現在分譲可能なのは約5000平方メートルと残りわずかになっている。
 添田勝幸村長は「今後円滑に移転し、反映していけるよう支援していく。大山工業団地にはさらに進出を検討する企業や工場拡張を望む声もあり、団地拡張も視野に入れていきたい」と歓迎した。
 調印式は同社の石井春夫営業部長、齋藤和浩第1工場長、揚妻浩之副村長らも出席した。