7月からアユ釣り解禁 釈迦堂川で約1500匹放流

地域振興

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    アユやヤマメを放流する総代たち

 阿武隈川漁協須賀川支部(鈴木裕支部長)は7月1日からアユ釣りが東日本大震災以来10年ぶりに解禁されることを受け、19日に釈迦堂川取水口から借宿橋までの区間で約1500匹100㌔を放流した。合わせてヤマメも1万匹放流し、空白の10年で失われつつある当地の釣り文化の維持を目指す。
 阿武隈川での漁業は東京電力の原発事故以来中止された。その間、水と魚の安全性を証明するため組合員たちは検体採取と計測を地道に続け、一日も早い漁業解禁を求めてきた。
 活動が実り、今年から信夫ダムを隔てて上流域でアユ、コイ、ウグイ、イワナ、フナ、下流域ではアユ、コイ、ウグイが解禁されることになった。
 ヤマメは4月1日から釣れるようになり、組合員らが少しずつ渓流釣りを楽しむようになっている。
 鈴木支部長らは「家族連れなど多くの人に釣りを喜んでもらえるように」と願いを込め、支部総代総出で体長16~18㌢のアユを放流した。
 ヤマメはほぼ成魚の状態で、滑川、大滝川、金喰川、江花川、釈迦堂川、細野川、龍生ダム、隈戸川に放流した。
 今後は監視員がルールに則り安全な釣りを行えるようパトロールする。また時期をみてコイやウグイ、ウナギやイワナなど順次放流する。
 同支部は理事役員選挙や総代選挙なども行い、鈴木支部長を再任し、12人の総代を選出した。
 10年の期間で人手不足となっている監視員の育成も喫緊の課題だという。
 川釣りを楽しむには遊漁券の購入か組合加入が必要となる。
 問い合わせは釣仙郷(℡94―6201)まで。不在の場合は留守番電話で対応する。

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