幼年消防クラブ指導者講習会

教育消防

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    小児の心肺蘇生法を実践する受講者たち

 須賀川地方広域消防本部の幼年消防クラブ指導者講習会は23日、同本部で開かれ、子どもの心肺蘇生法など命を守るための知識を学んだ。
 幼稚園教諭や保育士ら約30人が受講し、子どもが安全な日常を過ごすための防災知識について指導を受けた。
 小児救急訓練では、乳児・小児サイズの人形を使い、成人とは異なる対応が求められる心肺蘇生法を実践した。
 小児への胸骨圧迫は、左右の乳頭を結んだ直線とアゴから下に向かう直線が交わる点に対し、真上から胸の厚さの3分の1沈む程度リズミカルに押す。小児は1歳から15歳と年齢や子どもによって体格が大きく異なるため、場合によっては片手で気道を確保し、もう片手でマッサージを行ってもよいとされる。
 乳児は左右の乳頭を結んだ位置のやや下に、中指と人差し指を使ってマッサージする。押す深さは小児と同じく胸の厚さの3分の1程度。
 人工呼吸は大人に対して無理に行わなくてもいいが、子どもの場合は特に救命率が上がるとされており、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を1セットに救急隊員が到着する、もしくは子どもの意識が戻るまで続けることが望ましい。
 受講者らは真剣な表情で実技に臨み、突発的な事故への対応を身につけていた。
 このほか火災の煙や地震の疑似体験なども行い、正しい避難方法を学んだ。

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