須賀川市 凍霜害支援6539万円余で防霜ファン購入など支援

行政

 須賀川市は4月に2度発生し、過去10年で最大規模となる2億円に迫る凍霜害被害を受けた農家支援のため、今年度一般会計補正予算に補助金6539万5000円を計上し、災害対策と防霜ファン導入などを支援する。
 凍霜害緊急対策事業は、甚大な被害を受けた産地における生産確保や枝せん定、防霜ファン導入などを支援し、地域農業とブランド力の維持、農業経営の安定化を図る。
 補正予算で計上した補助金の内訳は農業災害対策事業費補助金947万5000円、果樹産地強化対策事業費補助金3492万円、果樹産地防霜施設整備対策事業費補助金2100万円。国・県の補助事業に連携して実施するもので、支援策の詳細と受付時期については25日の定例記者会見で発表する。
 今年はサクラ開花が記録的な早さとなるなど果樹の生育も早く、開花期などと遅霜の時期が重なった。市では4月11日と27日に市内栽培面積の6割を超える97㌶(浜尾、前田川、越久、仁井田、森宿など)の広範囲で被害が報告され、過去10年と比較しても類を見ない1億9566万6000円の被害を受けた。
 被災したのは日本ナシ(45㌶、9643万8000円)、リンゴ(40㌶、6586万7000円)、モモ(8㌶、2967万4000円)、カキ(3㌶、266万9000円)、サクランボ(1㌶、101万8000円)。
 橋本克也市長は先月、被災農家を視察し、具体的な支援要望などを聞き取りした。農家からは1基設置費用が100万円近く必要となる防霜ファン補助を求める声が多く、今回の支援策につながったものとみられる。
 橋本市長は6月議会開会あいさつで「(前略)須賀川農業普及所やJAなどの関係団体と連携し、収量確保に向けた技術支援に取り組むとともに、被災した生産者の方々に対して、いち早く支援措置を講じる」とし、被災農家の生産意欲減退につながらないよう、規格外果樹の販路開拓や公共施設での販売会実施なども検討している。
 なお県は先月24日の定例会見で、農家支援経費5億5846万円を盛り込んだ今年度一般会計補正予算の専決処分を発表した。
 事業概要は樹草勢回復用肥料購入、病害虫防除、結実確保対策、凍霜害発生防止対策の4事業で、全体の補助率は県と市町村が3分の1ずつが見込まれる。