須賀川市の定例記者会見は25日、市役所で開かれ、橋本克也市長が「二人の円谷」顕彰事業について、名誉市民章授与式のほか、テレビ番組やトークイベント、写真展などの詳細を説明した。そのほかシティプロモーション事業のWEBサイト開設、新たな補助制度の創設など発表した。
「二人の円谷」顕彰事業は、今年生誕120年を迎える「特撮の神様」円谷英二監督と、1964東京オリンピック男子マラソン銅メダリスト円谷幸吉選手に関連した事業を展開し、シビックプライド醸成などを図る。
名誉市民章の授与式は7月7日午前10時からtetteで行い、英二監督の親族(いとこの子)である圓谷誠さん、幸吉選手の実兄圓谷喜久造さんに市民章と称号記を手渡す。授与された市民章などは英二監督がtette5階のミュージアム、幸吉選手はメモリアルホールに展示する。
同日午前10時40分から、タイアップ事業でウルトラマン55周年特別企画「ウルトラマンへの手紙」として、4月から6月にかけて全国から寄せられた1570通の手紙を橋本市長がウルトラの父に贈呈する。
手紙はその後、光の国のウルトラマンに届けられ、応募者に手紙を返信する。手紙の一部は9月23日から10月5日までtetteに展示する。
また7月4日にはテレビ番組、トークイベント、写真展を予定している。
テレビ番組「二人の須賀川を知る~福島・須賀川市めぐり~」は、BS―TBSで4日午前10時から全国放送、テレビユー福島で11日午後3時から県内放送し、2人の功績や関連するスポット、市内の観光などを県出身のタレントなすびさんが紹介する。
トークイベントは4日午前10時半からtetteたいまつホールで開かれ、幸吉選手のライバルである君原健二さんが幸吉選手への思いやオリンピック出場の経験談などを話す。コーディネーターはスポーツ文化ジャーナリストの宮嶋泰子さんが務める。
会場はコロナ対策のため一般入場はできないが、市公式ユーチューブやホームページ、ウルトラFMで生中継する。当日は50人程度限定で、tetteで同時上映も計画している。
円谷幸吉写真展は4日から19日まで、tetteで開かれ、パネル35点、写真77点(未公開51点、君原さん提供写真7点)や君原さんが獲得した銀メダル、当時のシューズ、両選手の交流記録などを展示する。時間は午前9時から午後6時まで(初日は午前10時から)。入場は無料。
初日はトークイベント前に、君原さんらによるテープカットと内覧会を予定している。
このほかtetteスクール特別講演会「二人の円谷」は31日午前10時から、安藤清美前市立博物館長が2人の半生を語る。定員は60人で、入場無料だが事前申込みが必要となる。