危険になる前に避難準備 事前にハザードマップ確認を

消防行政

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    市HPで公開中の須賀川地域南部版ハザードマップ

 台風5号の発生北上により梅雨前線が北に押し上げられる影響で、全国的に27日から来週半ば頃にかけて大雨が懸念される。台風の上陸の恐れはないとされているが、今週も当地方各地でゲリラ的な雷雨が発生し、一部道路の冠水や停電などの被害が発生しており、万が一に備えて早めのハザードマップ確認が求められる。
 須賀川市は昨年、東日本台風の被害状況を踏まえ、8年ぶりにハザードマップを改定し、回覧板を利用して全戸配布した。市公式ホームページでもPDF版のマップを掲載し、いつでも閲覧できるようになっている。
 ハザードマップは浸水想定区域や土砂災害危険区域を色分けし、洪水被害が発生した場合の各地の避難所と避難ルート案など紹介した。
 A1判マップは北部・南部、西袋など7つの地域に分かれており、冊子版には水害発生の仕組みや洪水・土砂災害への備えなどの情報も詳しく掲載している。
 また洪水発生時に利用できる避難所21カ所と避難対象地区も詳しく掲載した。須賀川アリーナはワクチン集団接種会場にもなっているが、台風で浸水被害にあったことから改定後は市指定避難所から変更された。
 コロナ禍ではあるが、災害時は「危険な場所から速やかに避難することが原則」であり、開設する避難所も密状態を避けるなど工夫を考えており、豪雨前の速やかな避難が必要となる。
 市は5月から発令した避難情報を一部変更し、避難勧告と避難指示(緊急)を「避難指示」に統一し、災害の恐れが高い「レベル4」で発令する。あくまでも危険な場所から「全員避難」が原則であり、事前に災害発生の恐れがある場合は速やかに避難所など安全な場所に身を寄せるよう求めている。
 また早期の避難を促すターゲットを明確にするため、警戒レベル3の名称を「高齢者等避難」に見直した。
 週間天気予報では来週半ばまで当地方は大雨の危険性が低い見込みだが、天候は不安定でゲリラ豪雨や雷などへの備えが必要になりそうだ。

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