コロナ禍の心のケア学ぶ 男女共同参画講演会

健康医療

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    コロナと心のケアをテーマに講演会

 須賀川市男女共同参画講演会「新型コロナウイルス感染症に関する心のケア~いま、できること」は26日、約50人が出席して市役所で開かれた。
 女性の地位向上や人権尊重社会を目標に市内13団体で構成する市女性団体連絡協議会(松井香保利会長)の会員らが出席した。
 講師にあぶくま時報火曜コラム執筆者の一人の三浦純一公立岩瀬病院名誉院長を迎え、新型コロナの概要、感染対策、心のケアなどを講話した。
 松井会長のあいさつに続いて、三浦名誉院長は仕事場の感染対策として、密対策、手指消毒、室内の消毒と換気について一つ一つ丁寧に紹介した。
 今では必須となっているマスクは、自分の顔の大きさに合った鼻が出ないで呼吸がしやすいものを選び、お昼は黙食し相手との適切な距離を確保することが大事と呼びかけた。
 また家庭での感染対策や3密対策、外出時、移動時、外食飲食時、宿泊時の注意点についても細かく指導した。
 心のケアは、病院、社会、家庭での注意点などを説明した。
 公立岩瀬病院で実際に行った心のケアは、個人情報保護で患者を守る、現金授受がなくても買い物ができる工夫、ipadでのリモート面会、わかりやすい説明、家族への十分な説明と理解を報告した。医療現場の最前線に立つ職員のケアとして、繰り返す訓練と学びで看護師の心を安らげるなどの取り組みを紹介した。
 ストレスの4つの要因として人間関係、家庭、仕事、健康をあげ、それぞれの不安にしっかり考えて向き合うことで心の健康を保てるとした。
 また相談を受ける時には聴くことに徹する傾聴を心がけ、心のポケットに一つでも良いことを貯金すると心がふっくらして輝いてくるとも呼びかけた。