湯本に日本一のミズナラ? 8日に地元小学生らが計測調査

その他教育文化

  • 画像
    日本一の可能性がある湯本のこぶなら

 天栄村二岐山の中腹にあるミズナラの巨木「こぶなら」の幹周りが日本一の可能性がある。湯本森・里研究所(星昇代表)は7月8日、湯本小の児童とともに調査を行い、その真偽を確かめる。
 こぶならは昭和20年頃に炭焼きのため入山した地元住民に発見され、当初は伐採して木炭にされるはずだった。しかしあまりに太くて切れなかったため、現在まで残っている。
 昨年10月に村文化財審議委員が行った簡易計測では幹周りは8・77㍍で、現在日本一とされる長野県阿智村の「小黒川のミズナラ」(国指定天然記念物)の7・25㍍を上回る可能性がある。
 同研究所は全校児童4人と森林学習の一環で現地を訪れ、環境省が定める「巨樹・巨木林の基本的な計測マニュアル」に則った方法でこぶならを計測する。
 計測データは、村が進める県文化財への登録に向け提供する予定。
 同研究所は湯本地区の自然環境を「調べ」「守り」「活かす」ことで、持続可能な地域づくりに貢献することを目的に今月設立された植物分類学や里山史、動物生態学や環境教育の専門家組織。同地区の生物多様性調査や棚田での無農薬稲作体験、ホタルの観察会などのほか、今回のこぶならを巡る一般向けツアーなども実施する予定。

イベント情報バナーイベント情報バナー