朗らかな笑顔の円谷選手(下段左4)
須賀川市が進める「二人の円谷」顕彰事業のうち4日はtetteで円谷幸吉写真展が開幕し、君原健二さんらによるトークイベントも開かれる。写真展では円谷選手を中学時代から振り返り、友人との談笑を楽しむ英雄の「素顔」にもスポットを当てる。また君原さんの協力で円谷・君原両選手の足型が会場で競演を果たすなど、見どころも多い。
同事業は東京オリンピック男子マラソン競技銅メダリストの円谷幸吉選手と今年生誕120年を迎える特撮の神様の円谷英二監督に関連した展覧会やトークショー、テレビ放送などを通じ、シビックプライドの醸成などを図る。
写真展はパネル35点、写真77点を飾る。このうち51点の写真は、円谷家から市に提供されたものの、これまで展示しきれなかった中学生時代の修学旅行写真や須賀川高3年の時に陸上競技部で行った送別会で仲間とともに白い歯を見せて笑う写真などで、飾らない在りし日の日常を垣間見ることができる。また君原さんが提供した写真7点は練習風景だけでなく、その合間に見せた二人の笑顔も収めている。
君原さんからはそのほか、メキシコシティオリンピックマラソンでつかんだ銀メダルと、そのレースで使用したシューズ、両選手の交流記録なども提供を受ける。
初日は午前10時から、橋本克也市長と圓谷喜久造さん、トークイベントを行う君原さんとスポーツ文化ジャーナリストの宮嶋泰子さんがテープカットを行い、開幕を祝福する。
展示は19日まで続く。
トークイベントは午前10時半から、君原さんが幸吉選手への思いやオリンピック出場の経験談などについて語る。コーディネーターは数々のオリンピアンを取材してきた宮嶋さんが務める。
当日はコロナ対策のため入場できないが、市公式ユーチューブやホームページ、ウルトラFMで生中継する。またユーチューブでの中継映像は録画され、後日でも視聴できる。
会場ではその後、相澤晃選手へのオンライン壮行会も開かれる。喜久造さん、五十嵐伸市議会議長、赤羽隆応援団長、安藤喜勝体育協会長兼円谷幸吉・レガシーサルビアの会長、君原さん、宮嶋さんらが画面越しにエールを伝える。
また相澤選手の後輩にあたる円谷ランナーズの子どもたち約20人が集結し、先輩へのあこがれを伝え大会に向けて後押しする。
相澤選手はオリンピックへの決意を表明する。
壮行会は市公式ユーチューブでライブ配信し、ウルトラFMでも後日放送する。
同日はこのほか、JNNふるさと紀行「二人の円谷を知る~福島・須賀川市めぐり~」をBS―TBSで午前10時から放送する。
県出身のタレントなすびさんが2人の功績や関連するスポット、市内の観光などを紹介する。
番組はテレビユー福島でも11日午後3時から放送する。