ザックなど実物を見せながら解説する桑原さん
須賀川市スポーツ振興協会の「登山学」は2日、須賀川アリーナ会議室で始まり、安達太良山のミニ縦走に向け、登山用具の選び方や必要な体力などを学んだ。
山を深く学び直すことで新たな登山体験の提供を目指す今年度の新規事業で、受講生は全3回の座学を受けた後、25日に安達太良山、鉄山、箕輪山の縦走に挑戦する。
約20人が受講し、西間木正行常務理事は「しっかり学んで安全・快適な登山を楽しみましょう」とあいさつした。
もりの案内人の桑原信さんを講師に迎え、ザックや靴の種類、機能性などを解説した。たとえ同じ登山靴であっても、種類によって適したシチュエーションがあり、疲労感や安全性が変わってくる。「高価であればいいというものではありません」という桑原さんの説明に受講生たちは納得の表情を浮かべていた。
また登山は運動時間がほかのスポーツに比べて長く、消費カロリーが大きくなる。そのため、登山前日は十分な休養と栄養、当日は穏やかに血糖値を上げるご飯や多糖類の炭水化物、登山中は炭水化物や脂肪、タンパク質、登山後は炭水化物とタンパク質が望ましい。
水分補給も怠ると熱中症や筋のけいれん、運動能力低下や心臓への負担の増加など様々な問題をきたすため、適切に水分を取る必要がある。
そのほか登山のためのトレーニングとしてスクワットやつま先立ちなど筋力強化、片足立ちや一本線歩きなどバランス強化の運動を教わった。
次回以降は地図の見方や山の天気、登山コースの設定の仕方などを学んでいく。