「代表のプライド持ち入賞目指す」相澤晃選手オンライン壮行会

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    相澤選手にエールを送る円谷ランナーズの子どもたち

 東京オリンピック男子1万㍍出場が内定している相澤晃選手(旭化成)に対するオンライン壮行会は4日、tetteたいまつホールで開かれ、橋本克也市長や円谷ランナーズの子どもたちをはじめ、多くの関係者がエールを送った。相澤選手は「代表としてのプライドを持ち、自己ベスト達成、そして入賞を目指し、あきらめずに頑張ります。応援よろしくお願いします」と決意表明した。
 相澤選手は小学生の頃に長沼ランナーズに入団して長距離走を始め、長沼中学時代は円谷ランナーズやふくしま駅伝須賀川市チームで練習を積み、3年の時に全中陸上大会3000㍍で10位に入賞した。
 その後、学法石川、東洋大に進学し、特に大学4年では出雲・全日本大学・箱根の3大駅伝の全てで区間新記録を樹立し、「大学生のオリンピック」ユニバーシアードのハーフマラソンで世界を舞台に優勝をつかんだ。
 昨年4月から旭化成に入社し、12月の日本陸上選手権大会1万㍍で日本新記録の27分18秒75を達成での優勝により、オリンピック代表に内定した。
 オンライン壮行会は北海道で合宿中の相澤選手とtetteを中継でつなぎ、スクリーンに相澤選手の映像を映した。
 橋本市長は「我々は第2の円谷幸吉選手を待ち望んでいたが、こうして叶うことがうれしい。円谷選手は我々の永遠のヒーローだが、相澤選手は子どもたちにとってリアルなヒーロー。光り輝き続け、大会で最高の力を発揮してほしい」と激励した。相澤選手は「第2の円谷選手になれるよう頑張ります」と笑顔で応えた。
 そのほか五十嵐伸市議会議長や赤羽隆相澤晃応援団長、安藤喜勝体育協会長らもエールを送り、相澤選手も感謝を伝えた。
 壮行会後、相澤選手は取材に対応し、オリンピックに向け「今はドキドキとワクワクが半々くらい。どれだけ良い状態に持っていけるかが課題で、自信をもった顔で本番を迎えたい」とした。また地元の人たちの顔を久しぶりに見て「すごくホッとして、力になった。オリンピックが終わったら円谷ランナーズの子どもたちやお世話になった人とも直接会い、大会で得たものを伝えたい。またモモなど地元の食べ物で英気を養いたい」と表情を和らげた。

 代表者らのエールと、相澤選手の返答は次の通り。
 【五十嵐市議会議長】
 コロナ禍の状況で相澤選手の代表内定は大きな希望。ひたむきな走りは子どもたちに大きな勇気を与える。
 ▽相澤選手=ひたむきな走りで感動を与えたいです。
 【赤羽応援団長】
 母校・長沼中前の相澤ロードで、今日も中学生らが草むしりをするなど、地域全体で応援している。最後まで無事に走りきれるのが第一だが、日本記録をさらに更新できたら最高だ。
 ▽相澤選手=凱旋したら相澤ロードを走りたいです。
 【安藤体育協会長】
 協会では相澤選手を応援するうちわを作成した。今大会、そしてパリ大会での活躍を期待している。
 ▽相澤選手=色々な支援をありがとうございます。応援に応えられるよう頑張ります。
 【円谷ランナーズ代表】
 ▽鈴木恵愛さん(仁井田中1年)=積み重ねた練習の成果を発揮し、26分台での入賞目指し頑張ってください。
 ▽鈴木譲君(玉川一小6年)=コロナに負けないような走りを見せてください。
 ▽相澤選手=同じランナーズにいた自分ができたのだから、君たちもオリンピックを目指せます。目標に向いお互い頑張りましょう。
 【君原健二さん】
 57年前の東京オリンピックで自分はプレッシャーにより自己記録が出せなかった。自国開催は大変だが、実力を発揮できるよう願っている。
 ▽相澤選手=走るのは自分一人ですが、多くの人に支えられていることを自覚し、楽しんで走りたいです。
 【円谷喜久造さん】
 積み重ねた練習を発揮し、最高のコンディションで臨み、最後の最後まで頑張ってほしい。上位入賞を期待している。
 ▽相澤選手=きついときは円谷選手の「忍耐」という言葉を思い出して頑張りたいです。

 

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