円谷選手の写真を見て回る橋本市長や喜久造さんたち
須賀川市が進める「二人の円谷」顕彰事業のうち円谷幸吉写真展は4日、tetteで開幕し、中学時代から東京オリンピックで銅メダルをつかんだ選手時代まで、英雄として走る姿だけでなく、一人の人間として満面の笑顔を見せる素顔の円谷選手の写真が並び、多くの関心を集めている。
展示はパネルに写真77点が並び、うち51点の写真は、これまで展示しきれなかった未公開の資料となる。
またトークイベントを行った君原健二さんの厚意により、円谷、君原両選手の足型が競演を果たしたほか、二人が交流したニュージーランド合宿での写真や君原さんのメキシコシティオリンピックマラソン銀メダル、レース時に履いたシューズ、東京オリンピックで君原さんが集めた陸上選手約50人のサインの寄せ書きなど貴重な資料も並んでいる。
開幕を祝うテープカットは橋本克也市長、円谷喜久造さん、君原さんらが務めた。
橋本市長は「市民の誇りである円谷選手のオフショットや君原さんの資料など、2人の偉業を振り返ることができる貴重な機会となった」、君原さんは「真面目で、しかし陽気でジョークも言う円谷さんの人間性に触れる機会になればと願う。円谷さんは天才ではなく、努力の人であった。写真展でそれをわかってもらえれば」と述べた。
展示は19日まで。時間は午前9時から午後6時まで、入場無料。
問い合わせは市生涯学習スポーツ課(℡88―9174)まで。