住居侵入容疑で東公民館職員現行犯逮捕 市長「痛恨の極み」

事件・事故行政

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    市職員逮捕で開かれた謝罪会見
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    須賀川署から送検された容疑者

 須賀川市は5日、東公民館の職員(27)が住居侵入の疑いで須賀川署に現行犯逮捕されたことを受けて臨時記者会見を開き、橋本克也市長は「誠に遺憾であり痛恨の極みで市職員としてあるまじき行為。被害に遭われた方に対して、心よりお詫び申し上げます」とコメントを発表した。
 須賀川署の調べでは、5日午前0時25分頃、市内住宅に侵入した容疑者を現行犯逮捕した。被害者が家族とともに帰宅したところ、窓が開いていることに気づき通報し、窓から人影も見えたため、出入り口を押さえ、警察官が駆けつけるまでに容疑者とのやり取りがあった模様。
 容疑者は逮捕当時、アルコールの摂取はなく、被害者を犯行前から知っていたかは不明、部屋を荒らしていたかどうかや侵入方法などは調査中で犯行動機などは明らかにされていない。6日午後0時20分頃、須賀川署から送検された。
 記者会見には高橋勇治総務部長、松谷光晃人事課長、直属上司の平川昭二東公民館長が出席した。
 冒頭で被害者と市民に対して謝罪の言葉を述べた3人は深々と頭を下げ、平川館長は「(容疑者の)勤務態度は普通で、無遅刻無欠勤だった。先週金曜日(2日)は夏季休暇で土・日曜日を含めて3連休を取っていた。金銭面に困っている、仕事上のトラブルなども特に聞いてなく、性格は明るく周囲との関係も公民館利用者を含め良好で親しまれる人柄だった」と説明した。
 容疑者は平成25年4月に入庁し、平成31年4月から同館で勤務し、事務処理のほか若者向けの講座などを担当していた。
 市によると5日夕方の会見直前まで容疑者との接見は出来てないため本人と話は一切出来ていないが、事実関係を把握した上で懲戒委員会を開くなどして処分を決定する。今後、職員に対し服務徹底など研修会を開いていく。
 橋本市長は「今後、逮捕された職員に対して事実確認を行い、厳正に対処するとともに、職員の公私を含めた綱紀粛正の確保について指導徹底する」とした。
 なお須賀川市では平成31年に公金紛失事件で職員(当時25歳)が逮捕されている。

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