協定を交わした橋本市長と小野寺代表理事(左)
須賀川市と須賀川地方クリーン事業協同組合の「災害時におけるし尿等の収集運搬の協力に関する協定」締結式は7日、市役所で行われ、非常時の公衆衛生の維持・確保を図る。
協定は災害時の連絡、協力体制を定める。市内で災害等が発生した場合、市は同組合に協力を要請する。
組合は避難所などの仮設トイレのし尿収集と被災した住宅のし尿の汲み取り、便槽や浄化槽汚泥の収集を行い、須賀川地方衛生センターに搬入する。同センターが同組合へ処理報告、同組合が市に実施報告する。
浄化槽清掃等の許可事業者で構成される同組合が自治体とこうした協定を結ぶのは初めて。
締結式は橋本克也市長、同組合の小野寺仁代表理事が協定書にサインした。
松宮秀泰理事、安藤基寛副市長、佐久間貴士市経済環境部長、岡部敬文市上下水道部長が出席、橋本市長は「災害時に災害ゴミやし尿処理を迅速に行うことは市民生活の衛生環境を守ることにつながり、感染症予防、精神面を支える上で極めて重要。組合のノウハウやネットワークを最大限活用し、災害時に市民の生活環境の保全、公衆衛生の維持が図れるよう、平時から連携をとり万全の体制を整えたい」、小野寺代表理事は「協定締結は災害時の迅速な対応を促し、被災市民の速やかで衛生的な生活復旧の一助となる意義深いものと受け止めている」とあいさつした。