24日から博物館で「災害と須賀川」展

文化

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    出席者にあいさつする西間木会長
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    繊細な型紙が並ぶ歴史民俗資料館

 須賀川市立博物館・市歴史民俗資料館協議会は14日、博物館で開かれ、24日から始まる企画・テーマ展「災害と須賀川」や歴史民俗資料館開いている夏のテーマ展「長沼染型紙にみる涼」など、今年度事業などを説明した。
 委員9人が出席し、橋本克也市長が「2月の県沖地震で博物館も壁や屋根瓦、水回りに被害を受け、現在復旧を進めている。テーマ展『災害と須賀川』も広く市民に見てもらい、改めて災害を考えるきっかけにしてほしい」、西間木俊夫会長は「コロナ禍ではあるが、博物館は感染防止ガイドラインに則り、できる企画などを進めてほしい」とあいさつした。
 昨年度事業報告や今年度事業計画を協議した。
 昨年度は博物館50周年の年であったが、コロナ禍により春の企画展は中止した。夏季以降は企画展などを実施。秋季特別展「第75回春の院展福島展」は2622人が日本画壇をけん引する同人の作品を楽しんだ。雛人形展の来場者数は例年より半減近い1314人に留まった。
 常設展を含めた合計来場者数は5997人だった。
 昨年度の新収蔵資料として、須賀川市域航空写真、旧陸軍獣医行李、田打車などの寄贈を受けた。また9月に亜欧堂田善の金龍山浅草寺之図を購入した。
 今年度は24日から夏季企画展・テーマ展「乗り越える災害と須賀川」「古文書からみた災害と須賀川」、10月23日から秋季企画展「刀剣と刀装具」、来年2月8日から「雛人形展」を実施する。
 歴史民俗資料館では、9月10日まで夏季テーマ展「長沼染型紙にみる涼」として、江戸中期から明治まで長沼にあった染物屋「南染屋」の同館収蔵約1200枚の中から、選りすぐりの作品約30点を並べている。
 現在は牡丹や菊、葛の葉など植物を中心にした展示だが、19日からは魚や水、8月9日からは動物、30日からは学芸員セレクションの名品に入れ替える。
 型紙は伊勢や京都、江戸、喜多方などで作られたもので、長沼の職人たちはそれらを使って着物などを染色していた。
 そのほか、秋テーマ展「実りの季節の道具たち」は10月1日から、冬テーマ展「暖を探して」は来年1月4日から関連資料を展示する。

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