コロナ収束願い込め きうり天王祭はご祈祷祭のみ

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    疾病退散を願うきうり天王祭本祭

 須賀川の初夏を代表する風物詩「きうり天王祭」は今年も15日の本祭りご祈祷祭のみ三丁目会館で疫病平癒とコロナ収束をかけて行い、伝統を次回に受け継いだ。
 実行委員会(渡邉達雄委員長)と三丁目町内会の役員ら13人が出席し、須田智博神炊館神社禰宜が神事を行った。
 きうり天王祭は本来、13日にお迎え祭り、14日に約6万人が市内外から来場する宵祭り、15日に本祭りとお送り祭りを予定していたが、コロナ禍により昨年に引き続き神事以外全てを取りやめた。
 渡邉会長は出席者を代表して神前に手を合わせ、「コロナという疾病が全世界にまん延してまだまだ勢いが落ちる気配はみられないが、ぜひ年末頃までには収まり、来年は晴れて宵祭りが行えるようご祈祷でお願いし、来年に希望を持って準備を進めてまいりたいと思います」とあいさつした。
 きうり天王祭は江戸時代に流行った疫病を鎮めるために、当時の三丁目(現南町)の岩瀬神社に祀られた牛頭天王にキュウリを奉納すると平穏が訪れたとのいわれが祭事の起源とされる。
 宵祭りのメーンとなるお仮屋は東北電力須賀川電力センター前に建てられ、多くの来場者がキュウリ2本を手に長蛇の列を作り、奉納された1本と交換して食べると病気にかからないとのいわれがある。

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