商品をプレゼンテーションする生徒たち 開発した 「二岐山大福」 と 「ヤーコンクッキー」
湯本中(渡部幹雄校長)の開発商品試食会は16日、アントレーナーシップ(起業家精神)学習の一環で全校生徒2人が作った「二岐山大福」「ヤーコンクッキー」を保護者や開発に協力した関係者らに披露した。
同校は子どもたちが夢や理想を語り、自分の考えを実現する喜びを味わうための試みとして、今年度から同学習に取り組んでいる。
2年生2人は菓子会社を立ち上げることを企画し、佐藤瑛太君は「二岐山大福」、星葵さんは「ヤーコンクッキー」を作った。
外部講師に羽鳥湖高原に店を構える「スタンカフェ」の玉井直子さんや道の駅羽鳥湖高原の星明広駅長、へるすぴあの高久裕美子主任栄養士らを迎え、菓子作りのポイントや販売価格、材料の選び方、食品の衛生などアドバイスを受け、試作品作りを重ねた。
「二岐山大福」はシャインマスカット1粒とカスタードを入れ、食べた人の幸福を願う一品。「ヤーコンクッキー」は抹茶やイチゴなどのしっとりしたクッキーに、歯ごたえのある生のヤーコンを混ぜ込み、村特産品の魅力をアピールする。
試食会は関係者約10人を迎え、生徒が商品のコンセプトや材料、価格設定などを自作の資料で発表した。
佐藤君は「試作した中でも一番の出来栄えで、美味しいと言ってもらえてよかった。アドバイスをもとに低価格化にも挑戦したい」、星さんは「クッキーをふたまたぎつねの形にしたり、バターの量を調整して硬さを変えるなどして、もっと良い商品を目指したい」と述べた。
2学期はさらなる試作や道の駅などでの売り込み、11月7日の地区文化祭では商品発表会と起業に向けた出資募集なども予定している。