来年4月に開校する須賀川創英館高の中学生を対象にした体験入学は29日、校舎として使用する須賀川高で行われ、『「おとな」から「大人」へ 君たち自身が「これから(キャリア)」をプロデュースできる学校』をキャッチフレーズに森下陽一郎須賀川高校長と夏目利江子長沼高校長が参加者に新校の魅力を説明した。
同校は須賀川・長沼の両校を統合し、普通科6クラス、1学年240人(予定)のキャリア指導重点校として新たなスタートを切る。
教育目標は「地域社会・国際社会の一員として、様々な課題を捉え、それらの解決に自らが主体的に参画し、自他共に認め合いながら、社会に貢献していく人材を育成する」とする。
求める生徒像に「日々の授業をとおして、教科、科目の学習や18歳成人へ向けた取り組みに興味・関心を持ち、自ら校内外の教育活動に意欲的に取り組み、自身のキャリア形成を積極的に図る生徒」をあげる。
また「大学進学から就職まで多様な進路を実現」「一人ひとりの歩みに合わせた学習指導」「地域との関わりの中でキャリアを描く探究的な学習」「ICTを活用した『分かる』『不安にさせない』授業」をポイントとした。
同校の特色的な授業である「経済社会と人間」は1・2年生を対象に実施し、外部講師を招いた講話やワーキンググループなどを通し、社会人として必要な知識や応用力を身につける。
1年次は全員が共通科目を学ぶが、2・3年次は4コース(文化系探求、理数系探求・ビジネス・教養、芸術・スポーツ)に分かれる。
体験入学は定員を上回る381人の生徒と保護者132人が参加した。新型コロナの感染を防ぐため2班に分け、両校長の講話を聴き、先輩たちの部活動の様子を見学した。
生徒会役員も案内役を務め、未来の後輩たちに期待の眼差しを送った。
また完成したばかりの学校案内を配り、受験への関心を高めた。
両校長は校長室からリモートで各教室に講話し「創英館は『自律・叡智・創造』の3つの校訓を基にした学びのトライアングルで地域を支える人材を育成する」「人生100年時代を生きる君たちにとって、高校はスタート地点だ。どの高校に入るかではなく、何をしたかが大切。創英館はそんな君たちの可能性を引き出す」と統合校をPRした。
参加した中学生は「新しい制服も楽しみで、入学できたら部活動も挑戦してみたいです」と期待を寄せていた。