人気の「伝右衛門」販売開始 須賀川産100%のハチミツ

農業

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    販売を開始した伝右衛門はちみつ

 須賀川産花蜜100%でさわやかな甘味と食感が人気の「伝右衛門はちみつ」が、“はちみつの日”に合わせて3日から、はたけんぼで販売を開始した。今年は遅霜をはじめとした天候異常の影響で春蜜の収穫量が平年の3・4割程度で商品も少なく、早めの購入を呼びかけている。
 伝右衛門はちみつは、明治期に当地の発展に尽力・貢献した中町出身の商人・橋本伝右衛門から命名した。伝右衛門は用材にするためアカシアの木を大量に移植しており、ハチミツの原料となることにもちなんでいる。
 東京都心で養蜂に挑戦している銀座ミツバチプロジェクトと、須賀川ふるさと創生倶楽部ミツバチプロジェクトとの交流をきっかけに、須賀川での養蜂が平成15年から始まり、メンバーらがグランシア須賀川屋上など市内数カ所で採蜜を始めた。
 3年前に同倶楽部から養蜂業を継承した須賀川養蜂(佐藤貞和代表)が、前田川字広町の畑と須賀川テクニカルリサーチガーデンのSUS敷地内の2カ所に巣箱を置いた。
 今年は春の開花時期が著しく早かったことや遅霜をはじめとした異常天候が大きく影響し、平年に比べて7割減の98㌔のハチミツをなんとか採蜜することができた。
 ミツバチたちが集めてきたハチミツを7月7日に採蜜し、同28日にはたけんぼで瓶詰め作業を行った。コロナ禍により販売開始イベントなどは今年も実施しないが、毎年大人気のアカシア蜜と百花蜜の2種類を用意した。
 販売価格はアカシア蜜が1㌔4500円、百花蜜は4000円。多くの人にハチミツを味わってほしいと、500㌘、250㌘、200㌘、100㌘が店内に並んだ。
 今年も夏以降の採蜜を行う予定で、平年よりも総量は少ないが、はたけんぼでの販売は通常通り行う。
 佐藤代表は「今年も須賀川産ハチミツを多くの方に楽しんでいただきたい。来年以降も『伝右衛門ハチミツ』を継承できるよう頑張っていきます」と話す。
 問い合わせははたけんぼ(℡75―5261)まで。

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