大護摩祈祷を執り行う張堂住職たち 一年の平穏を願い煙を浴びる参拝者たち
須賀川市加治町の羽黒山妙林寺(張堂律俊住職)の「朝観音大祭」は10日、2年ぶりに境内で大護摩祈とうを行い、諸願成就を願い多くの祈願者から寄せられた人形札を火にくべた。
「朝観音大祭」は夏を代表する風物詩の一つで、昨年はコロナ禍で大護摩祈とうは取りやめとなった。
古くから「朝観音に夕薬師」と言われ、観音様を参詣するには朝が良いとされ、さらにこの日にお参りすると4万8000日分の功徳が得られるご縁日として知られる。
境内の密状態を避けるために、今年は午前6時半と7時半の2回に分けて大護摩祈とうが行われ、張堂住職と近隣諸寺の僧侶らが諸願成就や家内安全、コロナ退散などを祈願した。
祈とう後は参拝者らが1年の平穏を願って煙を体に浴びせかけていた。参道には盆花や和菓子などの出店が並び好評を集めた。