遠藤町長に提言書を手渡す清野会長と木賊副会長(右)
鏡石町の現在のまちづくり最上位計画にあたる第5次総合計画は、今年度で10年計画の最終年度を迎える。来年4月から10年間の第6次総合計画策定に向け、まちづくり委員会(清野明会長)は10日、遠藤栄作町長に全12回の協議で取りまとめた「町民提言書」を報告した。
同委員会は町が総合計画などの策定にあたり、まちづくりに関する意見を反映させ、町民との協働による計画策定を推進するために設置、一般応募9人、魅力あるまちづくり実行委員、認定農業者会など各種団体の計21人で構成している。
次期総合計画は町民・地域・行政の力を合わせて思いを共有し、職員のプロジェクトチームを中心にまとめた素案をたたき台に同委員会の提言書を踏まえて、同時並行的に検討している「前期基本計画」の内容と調整し、最終案をまとめる。
26日の総合計画等審議会に諮問し、答申を経て、12月議会での議決を目指す。
まちづくり委員会は昨年10月から計12回の協議で、町民・事業者目線での意見とともに、総合計画の基本目標・基本施策・重点プロジェクトに関する提案をまとめた。
町の特徴を見直し、生活に身近なテーマに沿って意見交換し、「持続する鏡石町」に向けて、「若い世代」を呼び込む手立てなど考えた。
特にこれまでにとらわれずに、変化に応じた“発想の転換”を大事にし、全ての町民が安全安心な生活を送ることができるまちづくりを重視した。
報告には清野会長と木賊康博副会長が訪れ、清野会長が「町民の目線・視点による自由な発想が詰まっています。『これからの鏡石町について』私たちの思いとしてこれからの一助となることを期待します」とあいさつした。
遠藤町長は「提言書は総合計画の中にしっかりと受け止め、これからのまちづくりに活かしていきたいと考えております」と答えた。
主な提言内容は次の通り。
◇子育て・健康・福祉(全8項目)=地域全体で子どもの成長を支える環境、高齢者等の交通弱者をサポートできるしくみ、時代の変化に合わせ具体的な戦略をもった「福祉」の展開
◇教育・文化・スポーツ(全7項目)=若い世代に関心が高いスポーツ種目が楽しめる環境、まちの魅力が次世代までつながる環境づくり
◇協働・コミュニティ(全2項目)=地域の交流の場を広げ世代や性別にとらわれない、地域がつながる環境
◇産業・観光(全4項目)=農業と観光の結びつきを強め農業の魅力をもっと高めるような環境、農・商・工業がさらに連携し人がもっと集まるまちを
◇都市環境等(1項目)=交通の利便性を活かした商業施設の誘致などにより人が集まれるようなまちを