来年4月に須賀川・長沼両高校が統合して開校する須賀川創英館高の入学者選抜について、選抜方法が県教委から示された。特色選抜(自己推薦)は募集定員のうち約30%の枠を設け、Ⅰ型(キャリア開拓型)とⅡ型(部活動推進型)で将来地域のリーダーとして活躍するための人材を募集する。
同校は来年から成人年齢が18歳に引き下がり、今後は高校生のうちに社会から成人としての行動を求められうる時代背景を受け、「『おとな』から『大人』へ」「君たち自身が『これから(キャリア)』をプロデュースできる学校」をキャッチフレーズに、地域を支える核となって活躍する、社会に貢献できる人材育成を目指す。
そのため地元企業や行政、関係機関と連携した学びの充実やインターンシップ等でのキャリア探求、社会課題に対して主体的にアプローチできる人材を目指す学校設定科目「経済社会と人間」、ICT環境を活用し一人ひとりの理解度に合わせた学習指導の推進などを図る。
定員は普通科6クラス240人の予定で、前期選抜のうち特色選抜でキャリア開拓型は、中学時代に学習生活や特別活動に意欲的に取り組んだ生徒の志願を求める。また高校入学後も大学や専門学校などへの進学や就職に対する明確な進路意識を持ち、学習活動や資格取得、ボランティア活動等に主体的に取り組むことで他の模範となり、将来地域に貢献する意志を強く持つ生徒像をあげる。
部活動推進型は同校が指定する部活動に関し、中学時代に地区大会以上の出場、もしくはそれに準ずる実力を持ち、入学後も学業と部活動を両立させ、リーダーシップを発揮して部活動を3年間継続する意志を強く持つ生徒を募集する。
特色選抜は志願理由書のほか、5教科の学力検査、調査書、特色面接を行い、資質を見極める。部活動推進型は実技による特色検査も行う。
一般選抜は学力検査、調査書、一般面接を選抜資料とする。学力検査と調査書の成績比重は同等となる。
前期選抜で定員が充足しなかった場合は後期選抜を実施し、調査書、面接、作文で選考する。
なお同校はこのほど学校ホームページを公開し、今後統合に向けての決定事項や入試情報を発信していく。