須賀川地方広域消防組合によると、19日は午後2時40分に最高気温32・1度を観測し、約1週間ぶりの真夏日となった。須賀川市内で4人が熱中症により救急搬送され、うち3人が中等症となっており、予防対策が求められる。
90代女性は午後1時13分、自宅で左半身のまひなど熱中症の症状が現れ、市内の病院に中等症で運ばれた。
80代女性は午後3時13分、自宅で動けなくなり市内の病院に運ばれ中等症だった。
午後9時17分には50代男性が通報の約1時前から40度の発熱など体調不良を起こし、市内の病院に中等症で搬送された。
日中屋外で仕事をしていた20代男性は午後10時23分、自宅で吐き気や脱力感に見舞われ、矢吹町の病院に軽症で運ばれた。
須賀川消防署は、熱中症は誰にでも起こりうる症状であり、死亡に至るケースもあるため、リスクを十分認識し予防対策に努めるよう呼びかけている。
対策の具体例として、外出時には涼しい服装を選ぶ、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給する、無理せず適度に休憩を取る、エアコンや扇風機を上手に使う、栄養バランスの良い食事をとることをあげる。
また熱中症のような症状が現れたら日陰など涼しい場所に移動して身体を冷やし、可能であれば水分を補給する。意識状態がおかしかったり、体温が極端に高い、自分で水分がとれないなどの症状が出ている場合は迷わずに119番通報することが、命を守るために重要となる。