県立医大との共同開発マスク完成を報告
須賀川市関表の精密部品・加工品製造業ゼファー(伊堂隆徳社長)は福島県立医大と共同で新型コロナウイルスを吸着するIgA抗体を利用したマスク開発に成功した。20日、伊堂社長と矢吹一正統括本部長が市役所を訪れ、商品完成を報告した。
福島医大医療―産業トランスレーショナルリサーチセンターと共同で開発したもので、通常フィルターとIgAフィルターで構成する4層構造のマスクで、コロナウイルスを強く吸着するIgA抗体が体内への侵入を防ぐ。
伊堂社長は県立医大との共同開発経緯を説明し、「(新型コロナに対して)日本はワクチンは世界と比べて出遅れたが、体外からの侵入を防ぐ開発は県立医大が世界のトップを走っている。年内に月産50万枚の生産体制が築けるよう、県内から感染率減につなげていきたい」と話した。
また同社によると流行が懸念されるデルタ株など変異種に対しても専用のフィルターを導入することで対応が可能になるという。
橋本市長は「須賀川の地元企業が世界のトップに冠たる活躍を冴えることは大変すばらしいこと。さらなる活躍に期待しています」と述べた。