団子山古墳調査で埴輪列を新発見! 配列に規則性 須賀川市・福大菊地ゼミ

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    今回の発掘調査で発見した埴輪列
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    30日まで行われる発掘調査

 須賀川市と福島大学行政政策学類の菊地芳朗教授とゼミ生ら約10人は10日から30日まで、日照田地内の市指定史跡団子山古墳の発掘調査を実施しているが、北側の前方部墳頂部分から新たに埴輪列を発見した。合わせてこれまで不明だった北側前方部の一部が確認された。今年度はコロナ禍のため現地説明会は実施しない。
 団子山古墳は日照田字入ノ久保地内にあり、古墳時代前期(4世紀代)に造られたものと推測される。
 埴輪を持つ同時代の古墳は東北でも団子山のほかに4例(県内3例)しかなく、中通りでは唯一のもの。古墳の形態・構造・年代がトータルに判明しているのは同古墳しか確認されていない。
 平成24年度から実施している福島大学との共同発掘調査で、全容は65㍍の前方後円墳で、後円部墳頂に円筒埴輪が並べられた状態で出土している。
 昨年度の調査で3基の埴輪を発掘し配列の規則性を推測していたが、今回は交互に並ぶ直径25㌢程度の円筒埴輪と朝顔埴輪を4基発見し、配列が規則的であることを確認した。
 円筒埴輪と朝顔埴輪の歴史は人形埴輪よりも古く、起源は弥生時代までさかのぼる。もともとはお供え用の壺を乗せる台で、台と壺が一体の形状になったものが始まりとされる。
 円筒埴輪の口部分がラッパ状に広がった形状のものを朝顔埴輪と呼び、古墳からの両埴輪の発掘は東日本でも例が少ない。
 前回の調査に比べて4基ともに筒状の形状がほぼ残り、規則的な配列がよりはっきりと判明できた。
 また団子山古墳は阿武隈川東岸に向かって張り出した舌状台地の先端裾部を利用した形状で、今回のトレンチ調査により前方後円墳の位置や規模、形状が新たに判明した。
 これまでは発掘調査最終盤で市民や歴史愛好者らを対象にした現地説明会を実施してきたが、コロナ禍のため今回は取りやめる。
 現地では菊地教授が発掘調査指導をしているが、個別説明などについては事前に市文化振興課(℡94―2152)に確認する。

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