9月予定の交通安全鼓笛パレード中止

交通教育

 須賀川市教委は25日、コロナ禍のため9月22日に予定していた第50回交通安全鼓笛パレードの中止を2学期始業に合わせて保護者に通達した。毎年実施してきた5月から時期を延期し、開催に向けて準備を進めていたが、児童と市民の健康確保を目的に昨年に引き続き2年連続で中止する。
 交通安全啓発活動の一環として、市内全16小学校から1000人を超える児童が、松明通り(旧国道宮先町交差点~大町交差点)を、事故ゼロの願いを込めた演奏を披露しながら行進する。須賀川の春を代表する風物詩の一つとして、保護者だけでなく、毎年多くの市民も沿道で声援を送ってきた。
 しかし全国的にコロナ感染拡大が急速に進み、隣接し生活圏が重なる郡山市にまん延防止等重点措置、須賀川市も含む県内全域に新型コロナウイルス感染症非常事態宣言が発出されている。
 様々な学校活動が制限され行事なども延期や中止が相次ぐ中で、市教委は交通安全鼓笛パレードの実施方法を検討してきたが、現状を鑑み演奏中の子どもたちや沿道で観覧する保護者・市民による密状態は避けようがないことなどから健康・安全を確保する観点から中止を決めた。
 市教委は今月初めの小中学校校長会で経緯を報告して理解を求め、25日の2学期始業に合わせて保護者に通知を出した。
 2年連続中止の一報を受けて、パレード開場となる松明通り沿いの商店主からは「子どもたちの元気な姿が見られなくて、とても残念。コロナの影響で人出も減る一方でどうにもやりきれない。来年はぜひ開催してほしい」との声が聞かれた。

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